Windows10:動作しないスタートメニューの修復

Windows7 Pro(日本語、32bit)のデスクトップ機(TC M57、2008年製)を8月1日、Windows10にアップデイトしてみた。アップデイト自体は問題なくすすんで、インストールしていたLibre office、アプリケーションの起動や動作にも大きな問題はなかった。

Windows10はNT系のカーネルで開発段階では「6.4」だったが、開発版から正規版になった時にカーネル・バージョンも「10.0」になった。バージョン番号は一足飛びに10.0になったが、元は「6.4」なので、そう大きな変更はない(はず、と思う)。Windows7やWindows8.0/8.1あたりで問題なく使えていたアプリケーションに問題の起きる要素自体は少ない(はずだと思う)。

スタートメニューが反応しない

しかし、問題はやっぱりあった。Windows10の売りでもある、スタートメニューとタイルメニューの複合した新スタートメニュー(StartMenu)が反応しない。
探してみると、Windows10のスタートメニューが表示されない、動作しないなどの例がいくつか見つかった。
Windows 10 のスタート メニュー、Microsoft Edge – マイクロソフト コミュニティ
ここに記載されている修復法を試してみると、無事、新スタートメニューが動作するようになった。

修復の手順

以下の操作をする場合、念のため、ウィルス・インターネット・セキュリティーソフトは停止させておく(再起動後に動作させる)。

1. 管理者権限でコマンド・プロンプトを起動する(開く)
2. 以下を入力して Enter キー。
dism /online /cleanup-image /restorehealth
(DISMコマンドで、ダウンロードしたWindows10のイメージファイルのチェックと修復)
画面に動作メッセージが出る。4~5分程度。終了すると、「無事終わった」旨のメッセージがでる。
3. 同じプロンプト画面に以下を入力して Enter キー。
sfc /scannow
(システムファイルの整合性チェックと修復)PCによっては10分以上かかる場合がある。
4. さらに以下を入力して Enter キー。
powershell
(これで、powershell モードに)見た目は通常のコマンドプロンプトと同じ。
5. さらに以下を入力して Enter キー。
Get-AppXPackage -AllUsers |Where-Object {$_.InstallLocation -like “*SystemApps*”} | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register “$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml”}
(Windows10のインストールファイルから必要なSystem Appを取り出して再インストール)
実行すると、進行状況を示すインジケーターが表示され、終了したらプロンプト画面に戻る。
6. コマンドプロンプトのウィンドウを閉じる。

通常はこれで、修復される。念のため、Windows10を再起動。

以下、参考。
DISM Global Options for Command-Line Syntax – Windows 10 hardware dev
Use DISM in Windows PowerShell – Windows 10 hardware dev
Appx Module Cmdlets
Get-AppxPackage
Microsoft PowerShell