朝、白川にたつ哲学者

夜明け前の空は薄紫夜明けをはさんだ時間の散歩に出ることはほぼ日課になっている。この季節の夜明けは7時過ぎなので、6時はまだ夜だ。それでも東の空、山の端は少し明るくなってくる。

右の写真は1月2日の早朝、中空には月が輝いていた。

さて、今日(1月3日)は自転車で少し遠くまで散歩に出た。6時に家を出て、まずは平安神宮へ向かう。歩道に改修された参道には、両側に初詣目当ての屋台がいっぱい出ている。この時間に開けている店はない。カラスがゴミ目当てに集まってきている。

三条に出て白川の左岸を南へ、途中で光秀の首塚に寄ってみる。白川沿いの道から路地を少し中に入った場所だ。周囲は昔ながらの住宅地、その一角にひっそりと小さな祠と鳥居がある。

白川にアオサギが一羽(三条下ル)白川の中にアオサギが一羽、随分と長い間じっと立っていた。一点を見つめている(ように見えた)、まるで思索する哲学者のように。(それを私もじっと見ていたわけだが)。

その後は知恩院の山門へ。そこから青蓮院の前をとおり、7時には粟田神社へ。
粟田神社下の道をそのまま東にすすむと、都ホテルで行き止まりになる。昔の道はここを通って三条通に合流し日ノ岡に続いていたはずだ。古地図を確認すると、やはりそうだ。1920年の地図にはまだ都ホテルはなく、京都市の発電変電所はある。疎水沿いの道が当時は主たる通りだったようだ。三条通は狭い路地のようだ。

この時間はまだ街が動き始める前、車もほとんど走っていないし、人もいない。そういう時間が好きだ。