春は菜の花

洛北の我が家のあたりは、まだまだ田畑が多い。この時期、漬け物用のスグキの収穫は終わり、ところどころに食用のナバナ(菜花)が残っている。

菜の花は春を思わせるが、美味しそうとも思う。「菜の花」とはアブラナ科の黄色い花の総称で一種類だけを限定する名称ではない、ということを知ったのは、京都に住まいするようになってからだ。菜の花のおひたしを出されて、ナタネ(採種油用)は食べられるのかと言ったら、食用に改良された別の野菜だと教えてもらった。

食用の菜の花が、この時期からスーパーなどにも出回りはじめる。出始めは和歌山県産だったものが三月にはいると京都産、地元産にかわる。菜の花を二パック買って、パスタが茹であがる2分ほど前にその湯に入れて(ステンレス製のザルを使う)、ジェノベーゼに仕上げる。

写真は散歩の途中の「ナバナ」の畑、食用に栽培されているナバナの収穫後、花が開いてしまったものだと思う。

この日、日の出は6:46、日の入は17:37、昼時間は10:51。前日まで時には氷点下になっていた最低気温が、今日(2月13日)は9.9度になった。この黄色い花は初春の象徴だ。