毎日、朝の散歩で夜明けの空をみる。今の時期、東の空は4時過ぎから明るくなり始める。日の出の時刻になると、比叡山の端が輝きはじめる。雲のない空は山の端が白く、オレンジ色がまわりに広がり、それが青に溶けるように晴天につながる。
その空は一日として同じものはないように思う。気温、湿度、雲の量や形の違いによって、空の色や陽の光が違って見える。しかも、その空は刻一刻と変化して姿を変える。今みている空は10分後にはまったく違った空になっている。
こんな雲りの日には、雲の向こうから光だけが放射状に広がる。
この日は薄く雲がただよう空だった。陽の光が雲を照らし、空は黄金色になった。陽が見えはじめると空は白く変わり、瞬く間に夏の空に変わった。