12月になると、いつもの散歩道の池から靄が立ち上る日が増えた。靄(もや)と書いてはみたが、靄と霧(きり)は何がどう違うのだろうか、よく解っていない。
調べてみると、気象用語では、水平視程が1キロメートル以上で10キロメートル未満の場合が「靄(もや)」、1キロメートル未満の場合を「霧(きり)」と定義している(気象庁の「用語解説」から)。より見通しの悪い方が「霧」ということのようだ。
遠くの比叡山が見えているので、これは「靄」なのだろう。が、この池のように、対岸までせいぜい100メートル程度の場合にどう見分けるのか、定義はわかったものの、実地での判断は難しいものだ。
寒くなってくると、池にいるカモやオシドリたちの数が増えてくる。餌をさがす鳥たちの航跡は思い思いの方向に進み交錯する。
靄は池の周囲の林からも立ち上っている。寒さが増してくると、靄の立ちこめる朝が増える。