謎の ”ジョアン・ウォルギャン” さん

ある人のウェブサイトのトップページに「ジョアン・ウォルギャン」の言葉として箴言らしきものが紹介してあった。この「ジョアン・ウォルギャン」という名前について、私は心当たりがなかったので、単純にどんな人だろうという疑問から調...

ジーンズとTシャツのピアニスト

もじゃもじゃの髪の毛にいつもと同じジーンズにTシャツ姿。このピアニストはイタリア人らしい陽気な笑顔で、踊るような駆け足で登場した。6月23日、会場は京都コンサートホール・ムラタ、席数は五百ほど。 彼は、正確にいえば、作曲...

白馬村から八方尾根に

井上荒野『キャベツ炒めに捧ぐ』に、「ふきのとう」をめぐって、亡くなった夫と訪ねた信州に再び足を向ける話がある。目指すところは高速道路のインターを降りて、そこから一般道を一時間ほど、途中で「二つ連なって現れる湖」と、その道...

出雲路橋と金糸梅

初夏をむかえる頃、賀茂川の河川敷でよく見かける背の低い、こんもりした花木。黄色い花をたくさんつけていて、花の形が梅に似ている。金糸梅(キンシバイ)という名であること、中国原産であること、江戸時代に日本に入ってきた(らしい...

新緑が輝く

新緑は良い。京都のいたるところに、まさに輝くばかりだ。この時期の朝は空気の感触、においまでもが生命に満ちている。

風薫るのは皐月なのか

「風薫る」ときけば、ほとんど反射的に「五月」を思い浮かべるのだが、いつ頃からそうなったのだろうか。 風かをる軒のたちばな年ふりて しのぶの露を袖にかけつる は、鎌倉時代初期(1204年)の「秋篠月清集(藤原良経の私家集)...

解消しない疑問

「小説」の読み方は人それぞれだろう。たんに面白い話、よく出来た物語として読む人もあれば、作中の人物にだれかを投影する、共感して読むという人もあるだろう。私は、どちらかと言えば客観的に読む方だと思う。 作者はどういう意図で...