朝焼けと月と雲

今朝は冷えた。散歩の途中でみた寒暖計は1度をさしていた。西寄りの風に混じって雪が舞っている。体感はもっと寒く感じる。今日は午後から雪になるらしい。 こういう日には思いもよらぬ景色を見ることがある。 宝ヶ池畔の東屋から西方...

青い冬の朝

真冬の夜明け前、気温が下がった雲の多い日には、すべてがまるで青い水の中に沈んだような風景が撮れることがある。水分の所為なのか、光の所為なのか、どうにもよく判らない。 少し前の日本映画に、早朝のシーンが全体に青みがかってい...

靄がたちのぼる日

12月になると、いつもの散歩道の池から靄が立ち上る日が増えた。靄(もや)と書いてはみたが、靄と霧(きり)は何がどう違うのだろうか、よく解っていない。 調べてみると、気象用語では、水平視程が1キロメートル以上で10キロメー...

陽のあたる場所

赤く紅葉したモミジは美しい。が、紅葉していないモミジにも別の美しさがある。緑の葉にあたる光はその葉を輝かせるとともに、透過した光が新たな色を生み出す。陽があたると、そこから光が広がるように感じる。紅葉に向かうモミジには緑...

美術館の窓から

京都国立近代美術館は建物としてもとても魅力的だ。 一階の左側、講堂への広いロビーは南が全面ガラス張りで、琵琶湖疎水の桜に面している。窓際には椅子が置かれている。そこに座って外を眺めていると、巨大な額縁の前で風景画を見てい...

やはり京都は奥深い

平野神社の西側、住宅地を歩いていると、小さな和風の喫茶店があった。その日は車の十二ヶ月点検でまだ1時間くらいはかかる。コーヒーを飲みながら本を読もうと入ると、その店の奥はかなり手の込んだ日本庭園になっている。コーヒーを頼...

夏越の祓

先月末ぐらいから、散歩道のあちこちで「夏越の祓(なごしのはらい)」の張り紙を見るようになった。現代では6月30日が大祓だが、本来は旧暦(太陰暦)六月晦の行事だ。今年なら8月2日が旧暦の6月30日にあたる。 旧暦の頃の人々...

御花畑絵図と小松帯刀

「近衛家別邸御花畑絵図」の発見とともに屋敷地の場所が特定された、という記事が京都新聞にあった(2016年06月10日号)。 薩長同盟締結の邸宅、場所を特定 京都の研究家、文書で裏付け : 京都新聞 以下、引用。 文書には...

朝、白川にたつ哲学者

夜明けをはさんだ時間の散歩に出ることはほぼ日課になっている。この季節の夜明けは7時過ぎなので、6時はまだ夜だ。それでも東の空、山の端は少し明るくなってくる。 右の写真は1月2日の早朝、中空には月が輝いていた。 さて、今日...

空をおおう雲の大河

空をおおうような雲は比叡山の方から流れてくる大河のようだった。下の写真は、国際会館の前で。 この日の夜明け、比叡山の背後から火が上がっているような、そんな明るい陽がのぼり始めた。空の雲は、巻積雲(いまし雲、さば雲、うろこ...

静かな初秋

10月になって夜明けの時間が6時を過ぎるようになった。この頃になると朝日は比叡山の南、中腹よりももっと下からのぼる。 晴天の日、夜明けが近くなると山は、少しずつ夜の空から浮き上がってくるように姿が見えはじめる。山の端は薄...