夜明けの散歩にて

夜明けをはさんで1時間ほど歩くのが日課だ。はやりのウォーキングではなく、空や花などを見ながら、写真を撮りつつの、ただの「散歩」。 今の季節には、比叡山のやや北側から朝陽がのぼる、おおよそ5時半ころには夜が明け、6時頃には...

出雲路橋と金糸梅

初夏をむかえる頃、賀茂川の河川敷でよく見かける背の低い、こんもりした花木。黄色い花をたくさんつけていて、花の形が梅に似ている。金糸梅(キンシバイ)という名であること、中国原産であること、江戸時代に日本に入ってきた(らしい...

新緑が輝く

新緑は良い。京都のいたるところに、まさに輝くばかりだ。この時期の朝は空気の感触、においまでもが生命に満ちている。

風薫るのは皐月なのか

「風薫る」ときけば、ほとんど反射的に「五月」を思い浮かべるのだが、いつ頃からそうなったのだろうか。 風かをる軒のたちばな年ふりて しのぶの露を袖にかけつる は、鎌倉時代初期(1204年)の「秋篠月清集(藤原良経の私家集)...

5年目の桜

今年も高野川沿いの桜が満開になった。 ほぼ毎日、夜明け近い時間に散歩をしていると、桜の樹は1月下旬くらいから少しずつ少しずつ花をつけるために変化していることがわかる。上の写真は4月3日午前5時53分。下の写真は同日午前6...

さまざまな春

夜明けの散歩は、ときにこうした景色を見せてくれる。 比叡山に陽がかかってくると山の端は白く輝き始める。この日は重い雲が空一面を覆っていた。日の出の時だけ雲が少し切れた。その切れ目から朝日が解き放たれたようにさしてきた。(...

自転車だから出会うもの

3月も下旬になると、穏やかな朝がつづく。自転車で走っていても心地よい。神馬堂に焼き餅を買いに行こうか。上賀茂神社へ向かう道は南側に社家の屋敷が連なる。ふと見ると、一本の木に紅白の梅が咲いていた。柔らかな春の朝日があたって...