八幡堀の街

八幡堀を歩きたくなった。歩くなら天気のよい、早朝がよい。観光地だけに朝8時を過ぎると人が増え始める。日牟禮八幡宮への参道には車を駐めるに十分な場所がある。この日、まだ駐車している車はほとんどない。参道脇の店もまだ開いてい...

殉ずるに値しない国は棄ててもいい

西川美和さんの小説に、『その日東京駅五時二十五分発』という小品がある。彼女の叔父の体験(手記があった)をもとに、終戦の前日から翌日までの二日間の出来事を描いたものだ。 通信部隊に配属された少年兵はただ訓練に明け暮れていた...

空をおおう雲の大河

空をおおうような雲は比叡山の方から流れてくる大河のようだった。下の写真は、国際会館の前で。 この日の夜明け、比叡山の背後から火が上がっているような、そんな明るい陽がのぼり始めた。空の雲は、巻積雲(いまし雲、さば雲、うろこ...

静かな初秋

10月になって夜明けの時間が6時を過ぎるようになった。この頃になると朝日は比叡山の南、中腹よりももっと下からのぼる。 晴天の日、夜明けが近くなると山は、少しずつ夜の空から浮き上がってくるように姿が見えはじめる。山の端は薄...