美術館の窓から

京都国立近代美術館は建物としてもとても魅力的だ。 一階の左側、講堂への広いロビーは南が全面ガラス張りで、琵琶湖疎水の桜に面している。窓際には椅子が置かれている。そこに座って外を眺めていると、巨大な額縁の前で風景画を見てい...

母子像の画家の絵をみる

京都国立近代美術館に「メアリー・カサット展」を見に行った。 Mary Cassatt(1844-1926) 彼女の絵は、作画の画期毎にタッチや色使い、題材などもがかなり変化している。むしろ変化しない画家などいないのだと思...

辞書を較べる

テレビドラマの批評文に「そのあざとい雰囲気に警戒感を持ち」という表現があった。これを書いた人は「あざとい」をどういう意味で使ったのか、が気になった。最後まで読んで行くと、どうも「あざとい」を「態(わざ)とらしい」「いかに...

夏越の祓

先月末ぐらいから、散歩道のあちこちで「夏越の祓(なごしのはらい)」の張り紙を見るようになった。現代では6月30日が大祓だが、本来は旧暦(太陰暦)六月晦の行事だ。今年なら8月2日が旧暦の6月30日にあたる。 旧暦の頃の人々...