Consumer Reports が公表したテスト結果で明らかになった New MacBook Pro のバッテリ問題は解決の糸口と対処が明らかになった。以下。
Apple Releases Fix to MacBook Pros in Response to Consumer Reports’ Battery Test Results – Apple says CR tests triggered a bug in Safari
By Consumer Reports, January 10, 2017
これ以前のテスト結果の発表の記事は以下。
New MacBook Pros Fail to Earn Consumer Reports Recommendation
Yes, it’s the battery life. Lab tests reveal problems in three different MacBook Pro models.
December 22, 2016
今回のことは、コトが明らかになってから3週間(しかもクリスマス、新年をはさんで)で、双方が協力し、ユーザーにも協力を求めた最善の対処を追求した結果だと思う。
コトが起きたとき、立場や面子、損得や自説はひとまず横に置いて、
・まず対処と解決法を考える、
・組織論的な原因追求や犯人捜しはあとまわしでも構わない(後にしっかりやる)、
・反省などは個々に随時でよい、
・後悔は不要、まずは対処、
・個々が学んだ教訓は行動で返す、
といった対処の方法が「最善」にもっとも近いのかな、と思う。
こうした人の行動に関する考え方に「構造構成主義」というものがある。
「総体として有益だ」という基本認識を優先し、個々の立場や損得、種々の忖度や面子を捨象できれば良いのだが、人間はなかなかそれらを捨てきれない。いち個人として問題に対処するという行動をとりにくい。厄介だ。
以下、構造構成主義に関して、実践で学問の有用性を示したのだと思う。
『人を助けるすんごい仕組み――ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか』西條剛央, ダイヤモンド社, 2012/2/17
『構造構成主義とは何か―次世代人間科学の原理』西條剛央, 北大路書房, 2005/04