夏の終わり

夕方、ヒグラシの「カナカナカナ」という声に気付いた。数日前までは朝日がのぼる頃にアブラゼミやミンミンゼミが一斉に鳴き出し、それが夕方まで響いていたのだが、うるさいくらいの蝉の声が消えて、カナカナの声だけが聞こえていた。夏に名残を惜しむようで、少し悲しげにも感じた。

夜明けの空は少し高く感じる

ここ二日ほどは朝夕の気温が少し下がってきた。4時過ぎには空が白んできていたが、それが5時近くになってきた。空も少し、ほんの少し高くなってきているようにも感じる。不思議なものだ。

そして、散歩の途中の道では力尽きた蝉たちの姿が目につくようになり、まっすぐに伸びていた稲穂は頭を垂れるようになってきている。近くの川の脇、道路との間ではオレンジ色のコスモスが花を開いていた。季節は変わり始めているようだ。

コスモスが咲き始めている

お盆を迎え、16日には五山の送り火だ。今年の夏が終わる。