時間旅行を夢見る

昔からタイムトラベル(時間旅行)ものの小説や映画が好きだ。この正月は『11/22/63』, 2011, スティーブン・キング(Stephen King)を読もうと図書館から借りてきた。キングには珍しいタイムトラベルもので...

やはり京都は奥深い

平野神社の西側、住宅地を歩いていると、小さな和風の喫茶店があった。その日は車の十二ヶ月点検でまだ1時間くらいはかかる。コーヒーを飲みながら本を読もうと入ると、その店の奥はかなり手の込んだ日本庭園になっている。コーヒーを頼...

送り火の山にのぼる

今年も、送り火の朝、大文字山にあがった。「大」の字の要に着いたのは5時前だった。京都の町はまだ夜だ。湿気のある空気のなか、眼下の町は水の底に青く沈んでいるように見えた。 今年は、夜が明けきるまで、ここで京都の町を眺めてい...

奇妙な敬語に倦む

テレビはずいぶん前から見ないが、仕事中にながしていた地元FM局もここ二三年はめったに聞かなくなった。「キャスター」と称する話し手たちの奇妙な言葉遣いが気になって、「ん?」と思いことが多いからだ。つまりは仕事の邪魔になる。...

振る舞いへの感性

いつも行くスーパーでのこと、レジで会計を済ませ、荷物を買い物袋に移していると、隣にいた女性が両手でくるくるとポリ袋を巻き取り、自分の買い物袋に入れたのだ。盛大に巻き取っていたので目についた(実際は音で気付いたのだが)。そ...

深まり行く冬

散歩道の木々や遠くの山は、紅葉からすっかり濃い茶色の冬の色に変わった。しばらくすると比叡山の山頂あたりには雪が降る。 18日、今年初めての雪が降った。比叡山の山頂に白くのこる。もうケーブルカーは動いていない。 空気が澄ん...

SNSに倦む

半年ほど前に、中高年向きというSNSに登録した。が、二月もせずに倦んでしまった。 外国に行く仕事はもうこれでお終い、と決め、少しばかりの仕事(年金がもらえるまでにはまだま期間があるので)と、今まで時間がとれずに十分ではな...

描けなくなった画家の絵

今年の初夏に見逃した画家の回顧展が、この冬、伊丹の美術館にまわってきた。もう25年以上前に見た絵を、もう一度みたいと思った。この絵を残して画家は自ら命を絶った。この絵はいま以下に。 「1982年 私」(所蔵品のご案内 –...