陽のあたる場所

赤く紅葉したモミジは美しい。が、紅葉していないモミジにも別の美しさがある。緑の葉にあたる光はその葉を輝かせるとともに、透過した光が新たな色を生み出す。陽があたると、そこから光が広がるように感じる。朝日のあたるモミジ(2016.11.05 08:05)紅葉に向かうモミジには緑から赤までの様々な色が存在する。京都市武道センター(旧武徳殿)正門横にあるモミジは、さて樹齢は何年くらいだろう。ひょっとすると武徳殿ができた当時(明治32(1899)年)に植えられたものかも知れない。
この門のお向かいに、納戸色(なんどいろ)のドアの喫茶店がある。私が学生の頃から同じたたずまいでここにある。お茶を飲んだことはないのだが、ここのタルトタタン以上のものを私は知らない。

紅葉にむかうモミジには様々な色が現れる(2016.11.16 12:36)下は、八瀬に近い山の麓にある寺院の庭。一般拝観はしていない地元のお寺だ。簡素な門、紅葉が始まる前のモミジに陽の光が映える。大晦日にはこの庭に鐘楼までの燈籠がおかれ、地元の人が訪れては除夜の鐘をつく。
お寺の庭の入口とモミジ(2016.11.05 08:22)