カテゴリー: 本
本や読書に関すること
『3.11からの夢』いろは出版
私の散歩道の一つ、京都市左京区の幡枝郵便局のお向かいにその出版社はある。1階などはほとんどガラス張りで中がよく見える。なぜか卓球台が真ん中に置いてあったりする。昨日もその前をとおった。 東日本大震災から5年たった。 『3...
備忘:(選べない国で)不惑を前に僕たちは 寄稿、作家・中村文則
朝日新聞, 2016年1月8日に掲載。備忘として採録しておく。以下、全文。 —– 「お前は人権の臭いがする」 国と同化、自己肯定の差別 (選べない国で)不惑を前に僕たちは 寄稿、作家・中村文則 僕...
願う、すべて世は事も無し、を
2016年が明けた。 明るくなってきたので、いつものように町内の神社へ初詣にゆく。その後、蓮華寺の横を抜けて崇導神社へ向かう。昨夜から火の番をしていたのであろう若者が三人、いすに座って眠そうにしていた。「お疲れさん」。 ...
目にはたくさんのウロコがつまっている
「目から鱗(ウロコ)が落ちる」はよく使われる慣用句だ。「大辞泉」には「何かがきっかけになって、急に物事の実態などがよく見え、理解できるようになるたとえ。」とある。元は『新約聖書』の「使徒行伝」第9章にある、”The sc...
殉ずるに値しない国は棄ててもいい
西川美和さんの小説に、『その日東京駅五時二十五分発』という小品がある。彼女の叔父の体験(手記があった)をもとに、終戦の前日から翌日までの二日間の出来事を描いたものだ。 通信部隊に配属された少年兵はただ訓練に明け暮れていた...
大和魂のモダンサッカー
デットマール・クラマーさんの訃報に接して。 デットマール・クラマー(Dettmar Cramer, 1925年4月4日 – 2015年9月17日)さんの名前は懐かしくなじみ深いものだ。 メキシコシティ・オリン...
あの時代の日本人、そして現在の私たち
今年は1945年から70年目だ。そのためか、あの時代、あの戦争を回顧するようなものを例年に比べて多く目にする。 あの時代をどう考えるのか、自分の人生にどう生かすのか、私には一つの指標にしているものがある。伊丹万作(映画監...