マスク族はブキミだ

気がつくと、マスク族が氾濫していた。朝の散歩の途中で行き交う人、地下鉄の駅に向かう人々にもマスクをしている人が目立つ。ジョギングしている女性はマスクのうえに帽子をかぶりサングラスまでしている。 朝まだ薄暗いなか、大きな帽...

夜明けから朝への30分

11月になった。夜明けの時間が少しずつ遅くなり、6時を過ぎる頃、ようやく陽がさし始める。今朝、初めて見る不思議な雲が比叡山にかかっていた。赤く朝焼けに染まりそうなのに、夜を遺しているような雲だ。 宝ヶ池の対岸まで歩いてく...

八幡堀の街

八幡堀を歩きたくなった。歩くなら天気のよい、早朝がよい。観光地だけに朝8時を過ぎると人が増え始める。日牟禮八幡宮への参道には車を駐めるに十分な場所がある。この日、まだ駐車している車はほとんどない。参道脇の店もまだ開いてい...

殉ずるに値しない国は棄ててもいい

西川美和さんの小説に、『その日東京駅五時二十五分発』という小品がある。彼女の叔父の体験(手記があった)をもとに、終戦の前日から翌日までの二日間の出来事を描いたものだ。 通信部隊に配属された少年兵はただ訓練に明け暮れていた...

空をおおう雲の大河

空をおおうような雲は比叡山の方から流れてくる大河のようだった。下の写真は、国際会館の前で。 この日の夜明け、比叡山の背後から火が上がっているような、そんな明るい陽がのぼり始めた。空の雲は、巻積雲(いまし雲、さば雲、うろこ...

静かな初秋

10月になって夜明けの時間が6時を過ぎるようになった。この頃になると朝日は比叡山の南、中腹よりももっと下からのぼる。 晴天の日、夜明けが近くなると山は、少しずつ夜の空から浮き上がってくるように姿が見えはじめる。山の端は薄...

大和魂のモダンサッカー

デットマール・クラマーさんの訃報に接して。 デットマール・クラマー(Dettmar Cramer, 1925年4月4日 – 2015年9月17日)さんの名前は懐かしくなじみ深いものだ。 メキシコシティ・オリン...