空を飛ぶ夢

昔から空へのあこがれがあった。小学生の頃、少年雑誌の表紙にはよく小松崎茂さんのイラストが使われていた。第二次大戦時の飛行機の絵がとくに多かった。中学生も高学年になった頃には『航空ジャーナル』、『航空ファン』の二誌があった...

春は菜の花

洛北の我が家のあたりは、まだまだ田畑が多い。この時期、漬け物用のスグキの収穫は終わり、ところどころに食用のナバナ(菜花)が残っている。 「菜の花」とはアブラナ科の黄色い花の総称で一種類だけを限定する名称ではない、というこ...

振る舞いへの感性

いつも行くスーパーでのこと、レジで会計を済ませ、荷物を買い物袋に移していると、隣にいた女性が両手でくるくるとポリ袋を巻き取り、自分の買い物袋に入れたのだ。盛大に巻き取っていたので目についた(実際は音で気付いたのだが)。そ...

夜明けの比叡山

この時期、夜明けの時刻は7時前になってきた。写真左側の山頂が比叡山だ。 それでもまだ陽の昇る位置は比叡山のずっと南側だ。7時20分頃に山の端に日が差し始める。 陽が当たると雲が黄金色に輝きはじめる。そのわずかな時間の色の...

朝、白川にたつ哲学者

夜明けをはさんだ時間の散歩に出ることはほぼ日課になっている。この季節の夜明けは7時過ぎなので、6時はまだ夜だ。それでも東の空、山の端は少し明るくなってくる。 右の写真は1月2日の早朝、中空には月が輝いていた。 さて、今日...

願う、すべて世は事も無し、を

2016年が明けた。 明るくなってきたので、いつものように町内の神社へ初詣にゆく。その後、蓮華寺の横を抜けて崇導神社へ向かう。昨夜から火の番をしていたのであろう若者が三人、いすに座って眠そうにしていた。「お疲れさん」。 ...

深まり行く冬

散歩道の木々や遠くの山は、紅葉からすっかり濃い茶色の冬の色に変わった。しばらくすると比叡山の山頂あたりには雪が降る。 18日、今年初めての雪が降った。比叡山の山頂に白くのこる。もうケーブルカーは動いていない。 空気が澄ん...

晩秋の名残り

徐々に徐々に、冬の訪れが遅くなっているように感じている。12月になってもなお晩秋の名残がある。 下の写真は京都国際会館への連絡道から比叡山をのぞむ。紅葉はもうこれ以上は赤くならないほどの色だった。陽がのぼる直前、あけぼの...

SNSに倦む

半年ほど前に、中高年向きというSNSに登録した。が、二月もせずに倦んでしまった。 外国に行く仕事はもうこれでお終い、と決め、少しばかりの仕事(年金がもらえるまでにはまだま期間があるので)と、今まで時間がとれずに十分ではな...

描けなくなった画家の絵

今年の初夏に見逃した画家の回顧展が、この冬、伊丹の美術館にまわってきた。もう25年以上前に見た絵を、もう一度みたいと思った。この絵を残して画家は自ら命を絶った。この絵はいま以下に。 「1982年 私」(所蔵品のご案内 –...