再興九谷と明治・大正期の九谷

現役を退くと東京へ行く機会がめっきり減った。別に懐かしんでいる訳ではない。ただ、東京の美術館などに「ついでに」行く機会がなくなったのが少し残念ではある。以前は月に数度は東京に行く用があって、その際には、朝一番の新幹線で向...

夏の終わり-五山の送り火

今年も16日に大文字山(如意ヶ嶽)に上ってきた。4時に家を出て、銀閣の裏に自転車を置き、のぼり始める。まだ暗いのでハンドライトをつける。私の前方に二三の灯りが見える。昨年は4時頃まで雨が降っていたので人が少なかった。今年...

遺伝子の不思議

8月4日に二人目の孫が生まれた。七ヶ月あたりから流産の恐れがあって彼女の母は入院することになった。それからひと月、これ以上お腹の中にとどまることが難しくなった。二千五百グラムに満たない彼女はこの世に生まれてきた。これから...

夜明けの散歩にて

夜明けをはさんで1時間ほど歩くのが日課だ。はやりのウォーキングではなく、空や花などを見ながら、写真を撮りつつの、ただの「散歩」。 今の季節には、比叡山のやや北側から朝陽がのぼる、おおよそ5時半ころには夜が明け、6時頃には...

静かに誰にも知られずに退く

今日、死を知らせる葉書を受け取った。以前勤務していた職場の上司のものだ。「故人の意思によって家族のみで弔い、すべてを終えた後に知らせた」旨の詫びが記してあった。命日は5月26日、享年75歳。 30年ほど前のことだが、その...

女子W杯、審判の技量の差

今回の女子ワールドカップの試合を見ていて、スピード、キック力、戦術やサッカースタイルの多様性など、すべてが4年前の同大会よりも格段に向上していることを感じる。世界ランキングでは下位の国々でも、南米やアフリカの国々のサッカ...