春は菜の花

洛北の我が家のあたりは、まだまだ田畑が多い。この時期、漬け物用のスグキの収穫は終わり、ところどころに食用のナバナ(菜花)が残っている。 「菜の花」とはアブラナ科の黄色い花の総称で一種類だけを限定する名称ではない、というこ...

夜明けの比叡山

この時期、夜明けの時刻は7時前になってきた。写真左側の山頂が比叡山だ。 それでもまだ陽の昇る位置は比叡山のずっと南側だ。7時20分頃に山の端に日が差し始める。 陽が当たると雲が黄金色に輝きはじめる。そのわずかな時間の色の...

朝、白川にたつ哲学者

夜明けをはさんだ時間の散歩に出ることはほぼ日課になっている。この季節の夜明けは7時過ぎなので、6時はまだ夜だ。それでも東の空、山の端は少し明るくなってくる。 右の写真は1月2日の早朝、中空には月が輝いていた。 さて、今日...

願う、すべて世は事も無し、を

2016年が明けた。 明るくなってきたので、いつものように町内の神社へ初詣にゆく。その後、蓮華寺の横を抜けて崇導神社へ向かう。昨夜から火の番をしていたのであろう若者が三人、いすに座って眠そうにしていた。「お疲れさん」。 ...

深まり行く冬

散歩道の木々や遠くの山は、紅葉からすっかり濃い茶色の冬の色に変わった。しばらくすると比叡山の山頂あたりには雪が降る。 18日、今年初めての雪が降った。比叡山の山頂に白くのこる。もうケーブルカーは動いていない。 空気が澄ん...

晩秋の名残り

徐々に徐々に、冬の訪れが遅くなっているように感じている。12月になってもなお晩秋の名残がある。 下の写真は京都国際会館への連絡道から比叡山をのぞむ。紅葉はもうこれ以上は赤くならないほどの色だった。陽がのぼる直前、あけぼの...

夜明けから朝への30分

11月になった。夜明けの時間が少しずつ遅くなり、6時を過ぎる頃、ようやく陽がさし始める。今朝、初めて見る不思議な雲が比叡山にかかっていた。赤く朝焼けに染まりそうなのに、夜を遺しているような雲だ。 宝ヶ池の対岸まで歩いてく...

八幡堀の街

八幡堀を歩きたくなった。歩くなら天気のよい、早朝がよい。観光地だけに朝8時を過ぎると人が増え始める。日牟禮八幡宮への参道には車を駐めるに十分な場所がある。この日、まだ駐車している車はほとんどない。参道脇の店もまだ開いてい...

空をおおう雲の大河

空をおおうような雲は比叡山の方から流れてくる大河のようだった。下の写真は、国際会館の前で。 この日の夜明け、比叡山の背後から火が上がっているような、そんな明るい陽がのぼり始めた。空の雲は、巻積雲(いまし雲、さば雲、うろこ...

静かな初秋

10月になって夜明けの時間が6時を過ぎるようになった。この頃になると朝日は比叡山の南、中腹よりももっと下からのぼる。 晴天の日、夜明けが近くなると山は、少しずつ夜の空から浮き上がってくるように姿が見えはじめる。山の端は薄...

夏の終わり-五山の送り火

今年も16日に大文字山(如意ヶ嶽)に上ってきた。4時に家を出て、銀閣の裏に自転車を置き、のぼり始める。まだ暗いのでハンドライトをつける。私の前方に二三の灯りが見える。昨年は4時頃まで雨が降っていたので人が少なかった。今年...